目次 | 第3部 応用編 | 航空重力測定
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航空重力測定 − おわりに

 現在,航空機による重力測定はおよそ1mGalの測定精度を有していると見なすことができる.その最大の特徴は陸海の測定の一体化である.今日まで陸海の重力測定は全くの別組織によってなされたため,両者ともに手を出さない空白域ができ,また互いに矛盾したデータであっても無関心であった.このような問題を内包する地域は日本だけでもきわめて多いことが予想される.陸上,海上の重力測定を今後とも進めるべきであることはもちろんであるが,航空重力を併用し,HYBRID方式によって陸海の重力のConsistencyを図ることが今後最も重要なことであると考える.


参考文献
Thompson, L.D.G.(1959):Airborne gravity meter test, J.Geophys.Res., 64, NO.4.
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Segawa, J, H. Hasegawa, T. Ishihara, S. Sakuma and M. Ishii(2000):A preliminary study of the development of a helicopter-mounted gravity measuring system, Bull. Inst. Oceanic Res. and Develop., Tokai Univ., 21, 1-10. 瀬川爾朗ほか(2000):ヘリコプターを用いた航空重力測定システム,測地学会誌,46, 223-229, 2000.



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